『ウエスト・サイド物語』(West Side Story)1961年製作、アメリカ 

『ウエスト・サイド物語』(West Side Story)
1961年製作、アメリカ

監督:ロバート・ワイズ 、ジェローム・ロビンス
音楽:レナード・バーンスタイン
作詞:スティーブン・サンドハイム
指揮:ジョニー・グリーン
主演:ナタリー・ウッド/ジョージ・チャキリス
リチャード・ベイマー/ラス・タンブリン/リタ・モレノ

本邦公開:昭和36年12月(昭和44年7月リバイバル)

1957年からブロード・ウェイで983回続演されたというミュージカルの映画化。ウエスト・サイドの一角で対立する非行少年グループ「ジェット」と「シャーク」の双方で知り合った、トニー(リチャード・ベイマー)とマリア(ナタリー・ウッド)に愛が芽生え、両派の殺し合いの結果、トニーが殺され・・・ 

この映画からは、トニーとマリアがデュエットした「トゥナイト」が代表曲ですが、他にも「マリア」「クール」「サムホエア」などの曲もヒットしています。フェランテとタイシャーのピアノによる「トゥナイト」のレコードが、当時ミリオン・セラーになっています。

ラジオで「映画音楽」の特集があると、必ずといってよいほどに
「トゥナイト」が、かかりますね(笑)
昭和40年代中頃生まれの私が幼少の頃、その「トゥナイト」を
演奏した楽団のドーナツ盤のレコードが家にありました。

父親がまだ10代だった頃に買ったもので、
その「トゥナイト」の裏面(映画とは関係ない)の曲が
聴きたくて買ったと言っていました。
でも、子供の私はこの「トゥナイト」のメロディーが気に入ってしまい、
良く聴いていましたが、これが実際何の曲なのかは
判っていなかったのです(苦笑)

というのも、ジャケット(説明等が書いてある紙)は失われていて、
他の何枚かのレコード盤と一緒に、
盤のみ、むき出しで箱に入っていた状態だったからです。
ですから、レコード盤のラベルに書かれた曲名と、
アルファベットで記載の楽団名しか、情報がなかったのです。

中学生になって、この曲が「ウエスト・サイド物語」という映画に
使われた曲だということをテレビ(映画音楽を話題にしたような
番組だったと思います)で知りました。
傷だらけの盤でしたが、好きで何度も繰り返し聴くものの、
演奏者(楽団)に関しては、まったく情報が得られず、
未知のままです。
既に洋楽のオールディーズを探しに、
中古レコードは集め始めていましたが、
この楽団のレコードは一度も目にすることがなく、
いくつかの中古レコード屋の人に聞いても、
知っている人はいませんでした。

ただ、父親が買った、この日本盤シングルを
横浜の馬車道にあった中古レコード屋で
一度見かけたことがありました。
母方の祖母の家に行って、お小遣いをもらうと、私は必ず、
この中古レコード屋に寄っていたのです(苦笑)
中学生の小遣いですから、月に2千円位。
多分、祖母から2千円をもらって、
その時の手持ちは2千数百円だったのかも知れません。
売られていた、そのレコードの値段は
忘れもしない2500円。
新品のような、きれいな状態でした。
電車賃もかかりますから、買うには少し足りません・・・

ジャケットも見たことがなかったので、
こんな絵柄だったのか!と驚き、
のどから手が出るほど欲しかったです(笑)

とりあえず、ジャケットの裏に書かれている解説文を
読んでみると・・・映画の説明ばかりで、
このアーティスト(楽団)については、
まともに触れていませんでした。
でも「こんど絶対買おう!」・・・そう思った私は、
このレコードが売れないでいて欲しいと思いながら
店をあとにし、1週間ほど後になって、
月の小遣いをもらうと慌てて買いに行きました・・・が、
もうそこに見たレコードは何度探しても
ありませんでした・・・「あぁ(ため息)」。
諦めきれず、中古レコード屋の人に尋ねてみたら、
あれはすぐに売れたと言われました。
残念!

※後に私がこの日本盤のレコードを手にするのは、
 これから、ちょうど10年後でした。
 巡り合わせが悪かったのかも知れませんけれど、
 さほど珍しいレコードはなかったようです。
 この日本盤は音が悪いです。
 そして、復刻させてもらったアメリカのオリジナル盤(原盤)を
 手に入れたのは、さらに10年(買い逃したこの時から20年)
 は後のことです(苦笑)

高校生になって、ラジオの映画音楽特集なら、
このレコードがひょっとしたら、かかるかも知れないと思い、
「FMレコパル」などエフエム雑誌を買って来ては、
映画音楽のかかる番組をエアチェックしてました(苦笑)

でも、ラジオ番組では大抵サントラがかかり、
手持ちのレコードが聴けることはありませんでした。
私にとっては、この手持ちのレコードから流れる、
暗い演奏が、それまでに聴いたことのあるサントラを含め、
どの演奏よりも好きなのです・・・

何とか、手掛かりをつかめないかと、
音楽が好きそうな友人たちにも尋ねてみましたが、
高校生でそんな古い楽団を知っている人など、
いる訳がなく(苦笑)
ただひとり、「家に古い映画音楽のレコードがあるから、
うちにくれば、あげるよ」と言ってくれた友人がいたので、行きました(笑)

友人の祖母か、父親のだけど、不要だからということで、
レコードとソノシートを数枚か、いただきましたが、
どれも盤のみ・・・で、映画音楽と書かれた
ソノシートには「トゥナイト」がありましたが、
好きな演奏とは程遠い、物足りない演奏でした。

1985年か86年の夜9時に、
テレビで「ウエスト・サイド物語」が放映されたことがあり、
楽しみに観ました。
音楽にしびれて、大興奮したのを覚えてます(笑)

20歳頃になってから、輸入盤の中古レコードを専門に
扱う店をいくつか知って、通うようになりました。
その中でも、一番よく通っていた東京は下北沢にあった
「ラストチャンス」というお店で仲良く
してもらった店長に、このアーティスト名のレコードを
尋ねましたが「知らない」と言われ、
自分で何か手掛かりはないかと、色々な方面にあたり、
調べるようになりました(苦笑)

この楽団は、アメリカでいくつかのLPレコードも
出していることを突き止めましたが、
「トゥナイト」が収録されているものは
見つけられませんでした。でも分かった範囲で
情報をリストし、「ラストチャンス」の店長が
アメリカに買い付けに行くという時に
「トゥナイトが収録されているものが欲しいけれども、
これらを買って来て欲しい」と手渡しました。

約1カ月後位に「あったよ!」と言われて
手渡された1枚のLPレコードに大感激!(笑)
そのLPレコードには、上記の父親が買った
日本盤シングルのB面の曲(演奏)は入っているのに、
「トゥナイト」は入っていないのです・・・なぜ?(笑)
どうして、この「トゥナイト」の演奏のレコードが
見つけられないのか、本当に不思議でした。

これから随分後、輸入盤の中古レコードを扱う、
東京の池袋にあった「メモリー・レコード店」には、
この楽団のLPレコードは2、3枚ありました。
1枚五千円。
時期的には、メモリー・レコードが
まもなく店を辞める頃、私は安藤さんに、
上記の話をしたことがありました。

そうしたら、安藤さんも、やはり「トゥナイト」の入った、
この楽団(A楽団とします)のレコードは
知りませんでしたが、
「別の楽団で、度肝を抜く素晴らしいトゥナイトの演奏があるよ」
と言って出してきたのが、B楽団のLPレコードでした。

どちらも、良い演奏ですが、私としては
A楽団のものは特段の思い入れがあり、
このA楽団の「トゥナイト」が、私の映画音楽の原点
ともいえる作品です。

 

『フェバリット』(EH-102)1500円

A楽団



(再生ボタンを押すと音声ファイルを読み込みます)
(音質は製品と同じではありません)

この復刻CDは、選曲の主旨が「磯崎 英隆の巡り合わせの音楽」
としているもので、ここに、そのA楽団の「トゥナイト」を収録しています。
全部で13曲収録。ウルトラ・マニアックな内容です(笑)

 

『快美な空に』(EH-329)1400円

B楽団



(再生ボタンを押すと音声ファイルを読み込みます)
(音質は製品と同じではありません)

メモリー・レコード店の安藤さんが、私のために出してきた
LPレコードを復刻させていただいたタイトルです。
楽団Bの演奏があります。

曲目は、トゥナイトの他に、
あなたの恋人が行ってしまったら、ただ二人で、ひばり、
オール・マン・リヴァー、恋した時に、ゼア・ゴーズ・マイ・ハート、
カナダの夕陽、バレリーナ、ヴァーモントの月、
ドンキー・セレナーデ、ほっといて、の全12曲です。


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